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白いフランス車乗りのブログ ロゴ

  • プジョーの 100% EV「e-208」について(2020/10/16)

    プジョー PEUGEOT e-208

    フロントは日産っぽく↑、リアはボルボっぽい↓

    プジョー PEUGEOT e-208 を斜め後ろから見る

    Geneva Motor Show 2019

    プジョー PEUGEOT e-208 の左サイドを真横から見る

    206/207/306/307/407 のボディーラインと完全に決別

    ガソリン車と同時発売の100% EV PEUGEOT e-208。ネットのレビューや試乗レポートではおおむね好評だ。
    ディーゼル車の発売も予定されているとのことだが、その時期は公式サイトにも明示されていない。

    書かれている情報によると、
    ・出力:136ps/最大トルク:260Nm/電池容量:50kWh
    ・航続距離:WLTP(国際調和排出ガス・燃費試験法)モードで 340km(実走行では270~300km程度?)
    ・重量:1500kg弱(そのうちバッテリーが300kg)
    ・価格:400万円前後(ライバル車との価格競争力は十分あり)

    この分野でかなり出遅れたプジョーだが、特筆すべきはガソリン車と同じ車体に破綻なくまとめ上げたこと。これによって製造コストを大幅に削減したらしい。もちろんそのつもりで同時開発したのだろう。

    いかにも EV ですよ~といったデザインにしなければという強迫観念に駆られているメーカーも多いようだが、プジョーの方策は合理的で好感が持てる。それでいいのだ。奇をてらったものにする必要はない。
    ガソリン車もディーゼル車もありますというように、今後は「電気車もあります」となるわけだ。

    プジョー PEUGEOT e-208の構造

    によれば、e-208 のガソリン車との価格差は5~8年でチャラになるとのこと。これが長いか短いかは別として、EV が高すぎるということはないように感じる。
    しかし、発電方法によっては、人間社会全体からの CO2 排出量はガソリン車よりむしろ増加するというもあるので、胸を張って環境改善に貢献しているとは言えないかもしれない。

    車評でイチャモンが付いたのは、
    ・i-Cockpit と呼ばれるインテリアレイアウトは、運転者の体格やドライビングポジションによっては計器類が視認しにくい
    ・スイッチ類のローコスト感が見え見え(これは他のモデルにも当てはまる)
    ・80km/hくらいからの加速の鈍さ
    ・ダンパーがソフトでアンジュレーションのある路面でふわつく
    ・ハードな運転では重量増のマイナス面が顔を覗かせる
    ・後席空間のニースペースは最低限

    ただし、i-Cockpit はいいという人も多いようだ。好みもあるのでこれは乗ってみないとわからない。

    プジョー PEUGEOT e-208 i-cockpit

    総合的に e-208 は、コンパクト EV として市場をリードできるくらいに良くできた車だということらしい。
    はたしてプジョーはこれで国内業績大幅アップとなるだろうか。かつて大ヒットした 206 のようにというのは難しいかな。

    さらに調べてみると、とのこと。
    206 に乗っていた7年前、プジョーが経営難で中国企業に身売りするという噂があった。それが本当ならもうプジョーに乗ることもないと思ったものだ。製造だけならまだしも、設計にの息がかかっているとは。
    まさか情報送信ソフトでも忍びこませているんじゃないだろうな(これは冗談)。
    主義として絶対に買うわけにはいかない。

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