本日は晴天微風。右前ドア前部と右フェンダーのリペア箇所の塗装を行った。作業手順は前の記事のとおり。
ホビーだから手間を厭わない。あれこれ治具を考えたりするのも楽しみのひとつ。
さて結果は・・・
至近距離から凝視するとツルツルでなく微細な異物も付着しているが、少し離れると補修したとは思えないほどに仕上がった。もっとも気になっていた周囲との色違いも感じられず、うまく馴染んでいる。
ホワイトボディーの部分塗装は難しいと業者が言っていたので、素人がやったにしては立派なもの。自画自賛。
明るいところは色ムラではなく陽が当たっているだけ
ちょっと角度を変えて
もう1枚
リペアはこんな状態から始まった
1. 塗装前の準備
リペア箇所と周囲を水洗いし、クスミなどがあれば水アカ一発で取る。
さらにコンパウンドで磨く(オリジナルの塗装が退色していると思われる場合)かどうかはケースバイケース。
じゅうぶん広い範囲にシリコンオフをスプレーし、新しいタオルで拭き取る。
タッククロスでサッと拭う。
ペイント飛沫が付着しないようドアミラーとウインドウにマスキングを施した。
エアータッチで塗装する場合は、スプレーパターンが狭いので離れた箇所のマスキングは必須ではないが、クリアーペイントはかなり広い範囲に飛び散るので必要となる。
マスキング用具を位置決めして固定し、適当な場所に標的紙を貼る。
純正色ペイント吹き用マスキングシートはクリアーペイント吹き用マスキングシートの上にフラップ式に重ねておく。
2. 純正色ペイント吹き
右フェンダーから取りかかった。
塗り重ね3回目くらいまでの吹き付けが薄すぎたためか、痕跡が完全になくなるまで8回!塗り重ねた(約1時間半)。
エアータッチはペイントが垂れにくいようなので、もっと厚めに吹いてもよさそうだ。
なお、このあとやった右前ドア前部は、厚めに吹いて7回塗り重ねた(最後の1回は安心料)。
純正色ペイント吹き用マスキングシートのみをフラップアップして塗装状態をよく観察し、要すればマスキングシートを戻して追加吹きをする。クリアペイントで仕上げるなら、純正色ペイント塗りをしっかりやっておかなければならない。
ひとつ気付いたのは、作業中にゴミが付着するのを防ぐため、マスキング用具の上方を紙で塞いだほうがよいということ。
マスキングシートの穴も毎回のペイント吹きが終わるごとに仮塞ぎしたほうがよい。
3. クリアーペイント吹き
純正色ペイント吹き用マスキングシートはフラップアップした状態とする。
クリアーペイントを5回重ね塗りする。
なぜかノズルが上を向いているので要注意。缶を少し下に傾けて吹くこと。
15~20cm離して吹くのだが、けっこう遠い感じで少しでも風があると流れる。ペイント膜はちゃんとできているのかな。
ここでもマスキング用具の上方を紙で塞ぎ、1回のペイント吹きが終わるごとにマスキングシートの穴も仮塞ぎする。
4. ボカシ剤吹き
マスキング用具を取り付けたまま1回軽く吹く。これもノズルが上を向いているので要注意。
マスキング用具を取り外し、クリアーペイントを吹いた範囲よりかなり広く(+30cm程度)スプレーする。
塗面の状態を見ながら必要に応じてさらにスプレーする。
5. 今後の作業に向けて・・・
• 作業時間を短縮するため、ひとつのマスキングシートで、できるだけ多くの塗装箇所をカバーできるよう工夫すること。
• クリアを吹いてもピカピカに仕上がるわけではない。指で健全な塗面と比べると分かる。後日のコンパウンド研磨が必須。
• 各マスキングシートの穴の大きさは、ターゲットの配置や形などに応じて調整する。
• ゴム部分にマスキングテープを貼ると、剥したあとに糊が残って汚くなる。何かいい方法を考えなくては。
• 作業中にゴミ(業界用語ではブツというらしい)が付着したらどうする? はっきり言って素人は何もしないほうがよい。
あせって除去しようとすると傷口を広げてしまうのがオチ。
乾燥後に敢えてゴミを取るなら、
・ゴミ周りをマスクし
・#1000程度のサンドペーパーで上下左右斜めに少しずつ研磨
・再塗装
以下も参考にしよう。
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• エアータッチやペイント、ボカシ剤などが残り少なくなってきたら早目に新しいものと交換する。ケチらないこと。
• コツは実践を重ねないと身に付かない。耳学問だけではX。
• 急いては事を仕損じる。余裕を持って楽しみながら、ひとつひとつ着実に進めると良い結果につながる。