洗車したとき、左右のヘッドライトレンズ上面のあちこちにざらつきがあるのに気づいた。
ライト内部の湿気による曇りかなんかだろうと思い、これまであまり気にしていなかったのだが・・・
ネットで対処方法を探したらドンピシャと思われるのものがあった。LIGHT ONE ヘッドライト リフレッシュという製品。
施工方法は取説によると次のとおり。
① 表面の汚れを取る(2日前にやったのでパス)。
② 念のためボディーのレンズ側境界にマスキングテープを貼る。
③ ベースクリーナーのボトルをよく振り、付属のクロスに適量付け、キュッキュッと音がするくらい力を入れて磨く。
④ 状態を確認しながらざらつきがなくなるまで繰り返し磨く。
⑤ クロスのきれいな面で丁寧に拭き上げる。
⑥ ハードトップコートのボトルをよく振り、付属スポンジの布面に適量付け、薄く塗り広げる。
⑦ 1分程度乾かしたあと、反対の布面で軽く均して塗り跡が目立たなくなるようにする。
運転席側のレンズから取り掛かった。
冒頭の記事では片側15分で仕上がったと書いてあるが、なんと1時間磨いてもざらつきにほとんど変化なし。
ちゃんと力を入れてキュッキュッと音をさせて磨きましたよ。
これではたとえ丸一日やっても無駄と判断してギブアップ。
いちおうハードトップコートを塗っておいた。
施工例の症状が自分の車のそれにそっくりだと思ったのだが、違っていたようだ。
まさか 207 のレンズは硬いなんてことはないよね。
透明度は多少上がったので、理屈としては何日も磨き続ければざらつきは消えるのだろうが・・・
ボディーの傷と違いあまり目立たないので、このままにしておくというのもアリかな。
施工前(運転席側)
施工前拡大
施工後はこんな感じ。
写真だとちょっときれいになったように見えるが、ざらつきの状態は施工前とほとんど変わっていないというのが実感だ。
施工後(運転席側)
施工後拡大
先月リアバンパーを直してもらった業者に見せたところ、両目で高くて2万とのこと。
これくらいなら頼んでもよさそうだ。
このあとどうすればよいか・・・
ダメもとでメーカーに質問してみたら、的確で分かりやすい回答をいただいた。
いつもながらこちらのカスタマーサービスの対応には感心させられる。
Q:
最近ヘッドライトレンズ上面のあちこちにざらつきがあるのに気づきました。
その症状が貴サイトの「ライトワンを使った、はじめてのヘッドライト劣化補修!」の写真にそっくりだったので、この商品で磨きました。
結果として1時間以上磨いても、ざらつきにはほとんど変化がありませんでした(透明度は多少上がりましたが)。
作業方法は製品の取説と冒頭の貴サイトの記事に忠実に従ったつもりです。
状態写真は当方のブログにアップしてあります。
劣化の程度や車種によっては、ライトワンで磨いても改善されないことがあるのでしょうか。
または、このあと何度も時間をかけて磨き続ければざらつきは消えるのでしょうか。
A:
最初に車のヘッドライトの素材についてお伝えさせていただきます。
従来ヘッドライトはガラスを素材としたものが主流ではありましたが、事故の際の危険性の抑制や車のアクセントとなるヘッドライトの意匠性の高さなどの理由もあって、透明性・耐久性などヘッドライトに求められる機能を備えたポリカーボネート樹脂がメインで使用されるようになったようです。
一方、この「ポリカーボネート」にも弱点があり、大変キズがつきやすく長期間紫外線に晒されることにより黄変や劣化する、といったデメリットがございます。
それらのデメリットを防ぐため、一般的にヘッドライトカバーの表面にハードコート(無色透明の塗料)が施されていますが、万全ではないため経年とともにハードコートは黄変したり、曇った状態になってしまいます。※車の保管状況(青空)、年式やメーカー、車種によっても進行状況は異なります。
また、進行するとハードコートにクラックが入ったり、部分的に剥がれが発生することもあり、素材のポリカーボネート自体が変色(黄変)することもあります。
ライトワンは、黄変したり曇りが出たハードコートをクリーニングし、ハードトップコートで保護するという商品となります。
なお、改めて調べてみたのですが、現在ではハードコートの種類も様々あるようで、欧州車を中心としてトップコートを厚みのあるフィルム状のものを施工されていることもあるようで、専門施工店でも、ポリッシャーで磨いても仕上げるのに大変手間・時間を要しているようで、車種によってはサービスをお受けしていない業者様もあるようです。
いただいたお問い合わせ文面での「ザラつき」と、ブログでの部分的に剥がれたような写真をお見受けしてのご判断としては、断定はできませんが、上記したような厚みのあるハードコートが部分的に剥がれるている状態と推察をいたしました。
上記の症状を想定しての回答となりますが、手磨きを前提としたライトワンのクリーナーでは、プロが使用するポリッシャーでの研磨力と比較しても大きく劣ることや、おそらくトップコート自体は研磨によって段差を均すことができないと思われることから(磨くと徐々に剥がれる)、現実的にはこのまま磨き続けられてもザラつきを除去するのは困難であると思われます。
お客様が作業された、くすみが取り後ハードトップコートを施工された現在の状態がベターだと判断いたします。